2023年の振り返り

ビールを飲みながら今年の振り返りを書きます。

家族

今年の4月から2人の娘達がちょい地方の大学に入学することになり一人暮らしを始めた。それに先立って3月半ばに家族で現地に行ってアパート・マンションを探しに行ったのだけど、ちょい地方なので物件が少なめで主だった物件は既に契約済みで「熱心なご家庭だと合格発表前日に現地入りして、合格だったら朝から良い物件を契約してくんですよー」と不動産屋さんのトークを聞きながら「熱心じゃなくてすまん…投機的現地入りが出来ずにすまん…」と心の中で泣いていたりした。諦めかけていたところ、3月という時期もあり急遽空き物件が発生してギリギリ路上生活大学生という面白そうなスタートを回避できたのだけど、単純に運が良かっただけなので地方一人暮らしチャレンジ難易度高い…と実感していた。

今まで一緒に暮らしていた子供達が目の届かないところで離れて暮らす、という状況になかなか慣れなくて特に初期の頃は「事故にあうんじゃないか…」みたいな心配が多くて割と疲れていた。後半は慣れてきた(日常生活が送れる程度には)ので、まぁ人間色々慣れるものですね、という。

中学生長男氏は既にプログラマの三大美徳であるところの一つLazinessを100%体現していて、ある意味将来有望そうな雰囲気をかもしだしつつやはり内申点的には明らかにヤバそうなので、高校受験的にどうしたものかと。個人的には、懸念と提案を伝えておきつつ「自分の人生なので選択は任せるよ」というスタンスなのだけど、まだ中学生だしもう少し口出しをすべきか…みたいな悩みはちょこちょこ発生している。何が正解かわからないことだらけで人生は面白い。

仕事

11月で www.scalar-labs.com 二年目に入っていてあっという間の一年間だった。Scalarでは "rigorous" さを会社(特にプロダクト開発かな)において重視していて、僕の「design/code reviewで改善点や懸念(特にコーナーケース)を共有/議論しておきたい」という性格にも合っていて相変わらず快適に過ごしている。自分の開発としては、割とchallengingな楽しいタスクを貰っているのだけども、技術的な検証の連続で(主に性能面)PoCが続いており実質進捗0とも言えるので、来年はなんとか価値を出せるように頑張りたい所存。

また、12月には会社で
scalar.connpass.com
というmeetupを開催した。発表内容の充実っぷりはさることながら、元同僚や久しぶりの方々と議論・懇親ができたので非常に有意義であった。専任スタッフや登壇者の皆様ありがとうございます。

趣味プログラミング

今年の前半に、OCamlで書いたtoy Raftのlog entry管理をSQLiteベースに書き換えて、整合性を改善したり実装をシンプルにしたりした。未だにlog entryのcompactionが実装されておらず、これが無いと長時間使うのは難しいのだけど、まぁtoyということで気が向いたら実装することにする。

それ以外はほとんど何も書いていなくて、やったことといえば最近 Fluencyの潜在的なdata loss問題を修正 くらい。ちなみにこれに先立ってFluent Bitを使ってベンチマーク取るようにしたら(以前はFluentd)異常に性能が上がっているようで驚いた記憶がある。

あまり開発していない代わりに何をやっていたのかというと、以前から気になっていたTLA+ (と PlusCal) で遊んでいた。具体的に言うと、お仕事でやや複雑なものを設計・開発していてその正しさを確認しておきたいという気持ちが高まっていたので、遂に手を出したという感じ。個人的には言語仕様的にはイマイチな気がしていて過去tweetを見ると苦労していたっぽい。

その後、
Spin - Formal Verification を試したもののCのsubsetな気がしておりやはり厳しさがあり、現在P言語をちまちまとやっている。

書きやすさ的には上記の2つに比べるとかなり洗練されていて使いやすい。module操作が割と強力な気がするので、ライブラリさえ揃えば普通の開発向けにも選択肢としてありそう。

(ビール二本目を開封

それ以外

小説

今年もあまり読んでいないけど、前々から積んであったプロジェクト・メイル・ヘアリーを読んだ。ガツンと来る感じはなかったけど、全体的に面白かった。個人的にはストラット推し。彼女にフォーカスしたスピンオフ作品とかあったら即買う。あとはカササギ殺人事件読んだ。なかなか大胆な構成でほぇーってなってた。

アニメ

葬送のフリーレンのアニメ化はどうなるかと思っていたが、個人的には原作よりも楽しめるものになっている気がする。

後は ぼっち・ざ・ろっく! もとても良くてアジカンを聞き直したりしていた。呪術廻戦も良かった。特に前半(後半は真人が騒がしくて辛かったので…)

映画

とか Zero Dark Thirty は面白かった。「君たちはどう生きるか」は観に行ったけど「この混沌とした展開から俺の表現したかったことを読み取れ!」的な作品はあまり好きではないなぁという感じ(でも家族は楽しんでたので良かったものとする)

ゲーム

ティアキンは思ったよりボリュームがあって時間が溶けてた。よく出来てると思うけど、もう一周するかというと迷う。

Slay the SpireはSilentでA19挑戦中。ピラミッドが無いときのクリア率が激低なので悲しい。同僚氏が全キャラでA20Hをクリアして自慢してくるので、来年こそはA20Hをクリアしたい。


全体的には、平和な一年だった。来年も、適当に頑張っていきたい。